ポラリスアカデミー

ポラリスアカデミー

ポラリスのように
夜空でひときわ明るく輝く
北の一つ星のような
社員になってほしい

ポラリスアカデミーの開設

北海グループは、2019年4月、社内独自の養成機関「ポラリスアカデミー」を開設しました。当機関では、当社のOBである専任講師が、溶接や切断など製造部門での実技を中心としたカリキュラムを立案し、新入社員をはじめ若年層や営業職を対象に技術指導を行います。

これまで北海グループでは、新入社員は入社後約1ヶ月間、社会人としての基本的な新人研修を受け、その後、配属先の現場にて、実際の仕事の中で技術を習得してもらうという教育方法をとってきました。しかしその方法では、現場の指導者にかかる負担が大きく、仕事の能率も悪くなるため、十分な指導ができない状況となっていました。

そこで、専任の講師が指導する新たな教育養成機関が必要なのではないか、との意見がまとまり「ポラリスアカデミー」を開設することになりました。養成機関の開設は、創業者 林 泰俊の夢でもありました。特に溶接に対する思い入れは特別なものがあり、溶接技術者を自分で育てたいという思いも強かったようです。その先代の思いを引き継ぎたい、ということも開設するきっかけのひとつとなっています。

私たちは今一度原点に立ち戻り、鏡板加工のプロフェッショナルとしての人材育成と、次の世代への技術伝承に積極的に取り組んでまいります。

ポラリスアカデミー

社長メッセージ

Polaris(ポラリス)とは、こぐま座で最も明るい恒星で2等星であり、現在の北極星です。最も天の北極に近い星で、一般的に不動の星として認識されています。昔は夜の航海で迷ったとき、ポラリスを頼りとしたとされています。

私は企業の持つ使命として、人材を養成することは一番大事なことと認識し、社是と創業精神や企業理念をぶれることなく教育する場として、かつ、迷ったときは原点に戻り、様々なことを学習できる場として、そして我が社の社員がポラリスのように夜空でひときわ明るく輝く北の一つ星のような社員になってほしいという願いを込めて、このたび開講するこの養成学校を、Polaris Academy(ポラリスアカデミー)と名付けました。

2019.2.20 林 孝彦

ポラリスアカデミー

取り組み内容

主な研修内容

新入社員研修(4~5月)
  • ・規律の順守
  • ・リーダーとしての役割
  • ・溶接、切断、グラインダーなどの技能と知識習得
  • ・粉じん作業特別教育
  • ・クレーンの運転の業務に係る特別の教育
  • ・研削といしの取替え等の業務に係る特別教育
アーク溶接等の業務に係る特別教育
若年層研修(8〜10月)
営業研修(6月、9月、11月、2月)
材料概論
溶接概論
熱処理概論
非破壊対策(PD1)
炭素鋼各論
ステンレス鋼各論
QC検定3級対策
共感実践トレーニング
ビジネス研修(電話対応、文書)
取り組み内容

修了生インタビュー

2022年度入社の森田氏と久保田氏に、入社後3ヶ月間の新人研修の学びについて聞きました。

新入社員の森田さんと久保田さん

新人研修で仕事をするための必要な知識を習得できたので、
すんなりと職場に馴染めたと思います。

3ヶ月間のおおまかな流れを教えてください。

久保田:入社後最初の1ヶ月は、座学が中心でグループ内の各部署の仕事内容について詳しく説明を受けました。2ヶ月目からは実技研修が始まり、機械や工具を実際に体験しながら、基礎的な知識と技術を学びました。最後の1ヶ月は、自分専用の台車を製作して、3ヶ月間の新人研修が終わりました。

新人研修を振り返っての感想を聞かせてください。

森田:3ヶ月間ずっと楽しかったです。特に実務研修が面白く、溶接以外は初めて体験することだったので、ワクワクというか興味津々でした。

久保田:僕も楽しかったです。でも最初は、不安の方が大きかったです。高校の先生から、製造業の仕事は機械を触るので、ひとつ間違えたら怪我をさせたり、大きな事故に繋がるから気をつけてくださいと聞いていたので、機械をきちんと扱うことができるか不安でした。

新人研修を受けて良かったこと

森田:僕は高校では溶接科に在籍し、溶接の基礎を3年間学んできました。資格も取得してきたのですが、仕事をしていくためには、より専門的で高度な技術が必要だということがわかりました。また、溶接以外の機械や工具を実際に触れることができ、工業の基本を学べたことが良かったと思います。

久保田:僕も工業高校出身で、色々な分野の勉強をしてきましたが、このポラリスアカデミーで、改めて基本を一から学べたことが良かったと思います。新人研修で、仕事をするための必要な知識を習得できたので、すんなりと職場に馴染めたと思います。

久保田さん:プレスチーム
久保田さん:プレスチーム
新人研修を終え、配属先が決まった時どう思いましたか?

森田:すごく嬉しかったです。この会社で溶接の仕事がしたいと思い入社したので、もし違う部署になったらと不安でしたが、溶接チームに配属と聞いて良かった、頑張ろうと思いました。

久保田:僕も希望通りでした。就職活動中、北海鉄工所の求人に大型のプレス機があるのを見つけて、僕もプレス機で鏡板をつくってみたいと思い応募したので、希望が叶って嬉しかったです。

森田さん:溶接チーム
森田さん:溶接チーム
実際に仕事をしてみてどうですか?

森田:配属前は、溶接チームは溶接だけしていればいいとイメージしていたのですが、実際に現場につくと全然違って他の技術も必要でした。製品を運ぶクレーンの運転、グラインダーで研磨作業など、覚えることがたくさんあり大変ですが、たくさん経験を積んで早く技能を身につけたいと思います。

久保田:僕は今、1000tプレス機を担当していて、最近、プレスを自分で押しはじめたんですけど、外からみていたのと、実際にやってみたのとでは全然景色が違いました。責任重大で、ミスをしないようにと思うとめちゃくちゃ緊張します。

立ち行かなくなった時は、
一旦離れて遠くから見たり、
周りからみてみなさいと教えてもらいました。

研修で学んだことが仕事にどのように活かせていますか?

森田:研修で、グラインダー作業やガス作業など、機械や工具の操作方法を一通りできるようにしてもらっていたので、それは僕の仕事の大部分で役立っています。高校で溶接ばかり勉強してきたので、ポラリスアカデミーで習っていなかったら他の機械はできなかったので、活かせてるなと思います。

久保田:作業で言うと、正直あまり関係ない方かなと思います。でも講師の方から、ものづくりをしていて立ち行かなくなった時は、一旦離れて遠くから見たり、周りからみてみなさいと教えてもらいました。この考え方は、プレスの仕事にとても役立っています。

研修で印象に残っていること、思い出に残っていることは

森田:やはり、台車を作っている時のことを一番に思い出します。図面を描いて、一枚の平板から材料を切って、自分で組み立てて形が完成したときは、頑張って良かったと達成感でいっぱいになりました。 製作しているときは、何回も作業が止まりました。図面を描くときは、先生から細かなところを指摘され、ああそうかと気づき描き直したのですが、実際製作していくと思っていたのと違ったりして、色々付け加えてもらいました。台車は今、実際に現場で使っています。自分の愛車みたいな感じで、道具を掛けるところを作ったので自分の工具を収納しています。

久保田:僕も台車を作ったことが一番印象に残っています。僕は図面の段階で欲張っちゃって、引き出しとかいろんなものをつけたら、組み立て始めたら時間が足りなくなって、仕方なく省いてしまいました。ものづくりってめっちゃ大変なんやなと、その時感じました。

森田:僕らは出来上がったのが、ホンマにギリギリだったんです。研修のギリギリ最後まで残って作業して二人で完成させたんですけど、その時、ええもんできたなあって二人で褒め合いました。

久保田:自分のが一番ですけどね(笑)。

森田:そりゃそうです(笑)。

久保田さん 森田さん

学ぶ環境に恵まれていることが、
私達のやる気に繋がっていると思います。

今後の目標を聞かせてください

森田:今は、与えられた仕事を覚えるのに精一杯で目標は特にないですが、将来は管理する立場になって活躍してみたいなというのがあります。

久保田:目先の目標は、オペレーターのひとりだちです。今は先輩がずっと隣について、僕がプレスを押して みたいなことをやっているので、その先輩が休みなどで居ない時でも、他の相方を付けて自分ひとりで任せてもらえるようになるのが目標です。

これから新人研修を受ける後輩に一言メッセージを

森田:ポラリスアカデミーの新人研修は、座学と実技の両面から工業の基礎が学べ、充実していると思います。僕ら同期がもう一人いて、その同期は大卒で未経験でしたが、この新人研修で知識を詰め込み、今、東京工場で頑張っていると聞きました。学ぶ環境に恵まれていることが、私達のやる気に繋がっていると思います。

久保田:先生は優しくてなんでも話せるし、わからないことは質問したらなんでも答えてくださいます。研修期間中、ずっと同級生といられるので仲良くなれてそれが楽しかったです。ポラリスアカデミーが修了し、本社へ配置になった時は不安でしたが、同期が隣にいてくれたので、心強かったし安心でした。入社してすぐはひとりで不安だと思うので、このポラリスアカデミーで同期と親睦を図るといいと思います。

修了生インタビュー

今後の展開

私たちは「ポラリスアカデミー」を研修施設として有効に活用し、若手の人材育成を進めます。今後も新人研修のほか、5年以下の経験者を対象とした若年層研修や営業研修など、キャリア別研修を継続して実施していきます。

また、これまで外部に委託していた資格の取得も、当社内で認定できるようになりましたので、将来的には人材教育訓練の外販も行いたいと考えております。例えば、当社がある大阪鉄工金属団地には約50社の企業があります。その社員さんの基礎的な訓練の場として活用できる施設になればと思います。学校関連では、地元工科高校からの教育実習の受け入れも、積極的に協力させていただきます。

当社に蓄積された鏡板加工の技術を次の若い世代に引き継ぎ、地域に貢献できる取り組みをして行きたいと思います。

今後の展開
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