平素より北海グループの製品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
昨年 1 月にわが国で新型コロナウイルス感染症の発症が報告されて以来、全世界がかつて経験したことのない状況が続く中で 2021 年を迎えることとなりました。このような状況下で、新年度はグループ中期経営指針「 Exceed10!」の最終年度となりますが、引き続きこれを推進し、その達成をグループ最大の目的とします。
また、令和 3 年度も前期に続き、「 Challenge & Action 」 を重点方針とし、グループ製販がより一体となり、社員全員が挑戦する気概を持ち、考動することを目標とします。
今年は創業 75 周年を迎える節目の年となります。祖業である鏡板事業をさらに深く追求し、我が社の持ち得る経営資源を最大限活用させて、事業活動を邁進させる所存です。
北海グループでは、「すべてはお客様のために」という創業者 林泰俊の創業精神を継承し、お客様のニーズに対して満足度のさらなる向上を引き続き図ってまいります。それを一層高めていくため、お客様には毎年、品質・納期・精度・対応など約 10 項目のアンケートにご協力いただいております。それらの評価を社内で共有することにより、各部署で現状に問題点があれば即改善をするなど、お客様の意見に真摯に対応してまいります。
北海グループでは品質に関して厳しい独自の基準を設け、評価をクリアした製品だけをお客様に出荷しています。お客様が提示する基準と精度にあわせた加工技術を徹底的に追及し、さらなる品質・精度の向上を図っていきます。また、生産設備についても、既存設備機械の保全はもとより、並行して新規設備の更新・開発にも積極的に取り組み、鏡板トップメーカーとして、常に最先端の生産技術の開発と維持に努めてまいります。
北海グループでは「ゼロ災の継続」をスローガンに安全管理を徹底してまいりました。その結果、北海鉄工所は今日まで無災害4000日を達成しております。災害を発生させない職場づくりは今年度も最重要経営課題です。社員一人ひとりが安全を意識した行動をとり、整理整頓を含めた危険予知をしっかり行うことで、災害ゼロの達成、維持を目指してまいります。
コロナ禍によるビジネス環境の変化も前向きに捉え、社内の業務改善に一層注力してまいります。グループ全体でIT 化の導入やデジタル化の推進を積極的に図り、カテゴリーごとの課題解決を計画的に推進して、労働生産性を向上させていきます。また経費予算10%を削減する「イチマル運動」を引き続き推進し、社員一人ひとりのコスト低減の意識を高めてまいります。
令和3年3月
北海グループ 代表
林 孝彦