平素より北海グループの製品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
人手不足や経営者の高齢化による廃業の増加など、中小企業の経営課題は年々深刻になっています。生産性の向上や取引価格の適正化といった付加価値の向上なくして、中小企業はこれからの時代を生き抜くことはできません。
令和2年度の重点方針はChallenge & Actionとし、グループ製販がより一体となり、常にお客様の満足度を深く追求して高品質な技術とサービスをご提供できるよう、邁進してまいります。
来る令和3年度は創業75周年を迎える節目の年。さらなる経営基盤の強化を行うことで、100年企業の実現を目指します。
北海グループでは毎年、お客様にご協力いただき、品質、納期、精度、対応など約10項目のアンケートにお答えいただいております。これにより、現在の弊社に対する評価を確認するとともに、問題点などあれば即改善するなど、お客様の意見に真摯に対応しつつ、今後の改善事項について広くご要望を収集し、満足度のさらなる向上を図っています。「すべてはお客様のために」という創業者 林泰俊の創業精神を継承しながらプロ意識を持って、トップメーカーとしての使命を達成いたします。
北海グループでは品質に関して厳しい独自の基準を設置。評価をクリアしたものだけを納品しています。今年度は社内の基準だけではなく、お客様の基準と精度にあわせたモノ作りを徹底的に追及し、さらなる品質・精度の向上を図っていきます。鏡板のトップメーカーという現状に甘んずることなく、新しい素材を使った加工など、新しいことにも挑戦し続けます。
災害が発生しない職場づくりは今年度も最重要経営課題です。弊社では「ゼロ災の継続」をスローガンに安全管理を徹底してまいりました。その結果、今日まで無災害3700日を達成しております。今年度も引き続き、社員一人ひとりが安全を意識した行動をとり、整理整頓を含めた危険予知をしっかり行うことで、災害ゼロの達成、維持を目指してまいります。
平成29年に北海鉄工所と北海製作所が合併し、各部門が数値目標を設定してコスト削減を進めてまいりました。今年度はもっと具体的にコストの「見える化」を行い、合併の相乗効果を発揮すべく、効率化を考えながら業務を行うよう取り組んでいきます。また経費予算10%を削減する“イチマル運動”を引き続き推進し、社員一人ひとりのコスト低減の意識を高めてまいります。
令和2年3月
北海グループ 代表
林 孝彦