平素より北海グループの製品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
昨年は、ロシア・ウクライナ情勢に伴う、価格の高騰、世界的なインフレなど、予測困難な状況が続く一方で、ポストコロナ時代を見据えた、デジタル化やSDGsへの対応が一層加速化してきていることを実感する年でした。
このような状況の中、弊社は、昨年度よりスタートした中期経営計画「全力で時代を切り拓く Advance to the 100th !」の下、創業100年企業の指標を目指し着実に歩みを進めております。2年目となる今年度は、さらに、各部門の方針を明確化させるとともに、経営課題を個別に具体化させて、これらの解決に取り組み、どのような時代においても成長できる企業を目指します。
加えて、鏡板の加工技術を生かし、自社設計、自社製造の設備でクラフトビールを醸造し、販売を開始いたします。その収益の一部は「岸和田子ども未来基金(仮称)」を設立し、こどもたちの未来を応援する取り組みに役立てて参ります。
北海グループは、事業活動に加え地域貢献の面からも課題解決に取り組み、相互の持続的な発展のために尽力する所存です。
今年度も、引き続き安全管理を最上位項目と位置づけ、「完全ゼロ災」の達成を目指します。危機管理につきましては、有事の際に柔軟に対処できるよう常に最新情報を共有し、啓蒙を進めてまいります。加えて、災害発生後の早期復旧と事業継続を図るため、BCP(事業継続計画)を策定し、グループ全体で取り組みます。また、社員の生命と生活を守るため、アフターコロナ社会に適応した労働環境の整備を強力に推進してまいります。
引き続き顧客満足度90%以上の維持・向上を目指し、製販一体となって、お客さまのニーズに迅速・的確にお応えいたします。令和2年度より順次導入している勤怠・給与・会計・工程管理の4つの基幹システムの更なる最適化を図るとともに、実用化が進むDXに伴う環境変化への取り組みも積極的に進め、グループ全体でサービスの向上に努めてまいります。
コミュニケーションレベルの高い職場は、怪我や災害、不良品、ミスを低減させ、労働生産性の向上につながることが実証されています。弊社では、昨年より役員層はじめ各階層別に研修を実施し、コミュニケーションスキルの向上に取り組んでおります。今年度はこれまで学んできたことを実践し、機動力を高め、労働生産性の高い職場環境の実現を目指します。
社会で必要とされる企業を目指していくために、自ら考え行動する人財の育成に一層注力してまいります。引き続き独自の養成機関である「ポラリスアカデミー」を中心に、教育、訓練を行い、企業人としての必要な知識と教養を身につけ、ものづくりに携わる者として専門的技術の習得に努めます。また、資格取得や外部機関の評価制度に積極的に参加し、個々の能力を高めるとともに、組織全体のレベルアップを図ってまいります。
令和5年3月
北海グループ 代表
林 孝彦