平素より北海グループの製品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
一昨年から続く新型コロナウィルスの感染拡大は、依然として世界中に猛威を振るっており、原料の価格高騰やモノの供給不足など経済活動への大きな影響が続いています。
こうした状況において、北海グループは、これまでの重点方針である「Challenge & Action」を実践しながら、さまざまな課題に向き合ってきた結果、昨年度、利益面では前期比プラスとなり、一定の成果を得ることができました。
令和4年度は、新たに「全力で時代を切り拓く Advance to the 100th !」を重点方針として事業計画を推進してまいります。今の企業に求められる生産性向上、脱炭素社会、SDGs、BCP、DXなどの課題に取り組みながら、これまで培ってきたヒト・モノ・カネ、これら全ての経営資源を”全力”で投入し、自らの時代を切り拓いていく所存です。
創業100年企業に向かって、新たなカウントダウンがスタートします。
北海グループでは「ゼロ災の継続」をスローガンに安全管理を徹底してまいりました。その結果、北海鉄工所は今日まで無災害4500日を達成しております。今年度は安全危機管理を最上位項目と位置づけ、全ての災害の撲滅と完全ゼロ災の達成を目指します。同時に、財務、疾病、自然災害、地政学リスク、サイバーテロ、与信など、経営や事業活動に影響を及ぼすあらゆる危機に対しての備えを徹底します。
品質面では、引き続きお客様満足度90%以上の維持達成に向け、人為的ミスの撲滅と、さらなる品質・精度の向上に取り組んでまいります。サービス面では、情報管理システムの定着化と活用の拡大、またエンジニアリング部によるお困り物件への対応強化など、お客さまに寄り添ったサービスの支援を推進してまいります。
企業が持続的に成長していくためには組織力の強化が必須であり、そのために部門内コミュニケーションの展開をさらに推進してまいります。またCRM研修の活用で、個々の意識を高めグループ全体のコミュニケーションを活発化させます。管理職においても関係部署との連携強化策を考察し、経営政策に織り込んでまいります。
さまざまなリスクに直面する不確実な時代において、自ら考え行動できる人材を育成するため、今年も引き続き、社内の教育・訓練の充実を図ってまいります。北海グループ独自の養成機関である「ポラリスアカデミー」は、今年度から臨海ベースに拠点を移し、さらなるプログラム、システムを充実させ、人材育成の強固な教育基盤として研鑽してまいります。
令和4年3月
北海グループ 代表
林 孝彦